その昔、フランスの田舎村を取材したとき、仲間と2人しかいないのに国際免許を忘れてしまい、滞在中運転の全て仲間にお願いするというトンデモをやらかしてしまいました。
そんな国際免許証ですが、名前は聞いたことがあっても、実際の取り方などは知らない人もおられると思いますので、分かりやすく説明します!
国際免許を取るのに必要なもの
国際免許証の申請に必要なのは下記7点。
-
- 日本の運転免許証(コピー不可)
- 申請書類
- 申請費用
- 印鑑
- パスポードなど渡航証明にあたる書類
- 国際免許証用の写真
- 古い国際免許証(あれば)
それでは1つずつ解説します。
国際免許の取得に必要な運転免許証
日本における有効な運転免許証が必要です。
原付・小型特殊・仮免許証のみは申請できません。
国際免許の申請費用
都道府県によってピンキリですが、申請が多そうな東京でも約2,650円なので大体3,000円もあれば大丈夫でしょう、5,000円もあればさらに大丈夫。
印鑑
申請する場所によりますが、シャチハタでも良いので念のため持っていくと良いです。
兵庫・姫路にいた時は申請時に捺印を求められました。
パスポードなど渡海証明書類
渡海予定や航空券の掲示を求められます。
悪いなのび太、この国際免許証で乗れるのは3人までなんだ。
こんなファッション感覚で持っておこうと思っても取得できませんので注意。
免許証の写真とそのサイズ
国際免許取得に必要となる証明写真は下記を満たしている必要があります。
- 縦5cm
- 横4cm
- 帽子などをかぶらない
- 正面を向いている
- 体の上三分身は背景がない状態
で撮らなければなりません。
カツラはOKですが、カラーコンタクトやメガネの反射で目が判別できない、平常の風貌と著しく違うなど顔のパーツが変わる場合は受付けてくれない場合があります。
整形とか過剰な化粧はどうなんだろ?
面白そうだけどグレーゾーンですね。
国際免許証の写真撮影は事前にスピード写真などで撮影しておくべし
国際免許証の申請場所によっては写真撮影をする場所がありません。
実際、DEF-BONも申請する場所で証明写真を撮影してもらえるだろうと思って適当に向かったら撮影はしないので事前に証明写真を撮ってくるように、と言われました。汗
駅前やスーパーなどに設置されているスピード写真であれば、上記を満たしている写真が撮れますので機械の指示どおりに撮影して持っていきましょう。
国際免許証を過去に発行しているなら持参する
古い国際免許証をもっていれば、期限が切れていても持っていきましょう。
なくしたら紛失扱いになります。
国際免許の発行にかかる時間
申請諸々に問題なければその日のうちに発行してくれます。
国際免許証の有効期限
申請してから1年です。
更新はなく、都度申請となりますので残り期間に注意してください。
国際免許証の申請場所
自分の住民票がある各都道府県の「警察署の運転免許課」「運転免許試験場」「運転免許センター」に申請すれば取得できます。
東京に住民票があるなら、他都道府県に在住しても東京までいかなければなりません。
国際免許証の発行時間
各都道府県の「警察署の運転免許課」「運転免許試験場」「運転免許センター」によって変わります。
「自分の所在地」「国際免許」「申請」3点でググったらたいてい出てきますので、調べてみてください。
国際免許証の代理人の申請は可能?
結論から言えば代理人申請で取得できます。
ただし運転者本人が渡海していることが条件となりますので、仕事で忙しいという理由では代理人申請は通らないと思ってください。
代理人が申請する場合は、国際免許証が必要な人の住民票がある各都道府県の「警察署の運転免許課」「運転免許試験場」「運転免許センター」に申請すれば取得可能です。
ただ申請する人の書類など必要な場合もありますが、都道府県によって異なりますので、あらかじめ確認していきましょう。
例えば東京だと代理人は下記書類もあわせて必要となります。
- 本人から代理人にあてた依頼文書(委任状等)と申請者の写真
- 代理人の身分を証明するもの(運転免許証等)
- 申請費用
本人から代理人にあてた依頼文書(委任状など)の書き方
委任状(委任事項、申請者の氏名、滞在国での住所、代理人の氏名・住所、申請者との続柄、日付が記載された申請者の直筆によるもの)の書き方がわからない方もおられると思います。
下記は大阪での委任状ですが、参考に。
国際免許証の申請に関する一切の手続きを△△△△(続柄)に委任します。
平成●●年●月●日
申請者 氏名:▲▲▲▲
住所:〇〇国○○○〜
代理人 氏名:△△△△
住所:■■■■〜
こうしてみると渡海してからの申請は写真の手配、国際免許証発行後の受け取りなどが大変ですね。
事前に忘れないよう準備していきましょう。
日本の国際免許で乗れる国はジュネーブ交通条約を締結している国がメイン
ジュネーブ交通条約を締結している国であればどこでも可能で、以下は2018年時点のデータです。
日本の国際免許で運転できる国 【あ行】
・アイスランド、アイルランド、アメリカ、アルジェリア、アルゼンチン、アルバニア、アラブ首長国連邦
・イギリス、イスラエル、イタリア、インド
・ウガンダ
・エクアドル、エジプト
・オーストラリア、オーストリア、オランダ
日本の国際免許で運転できる国 【か行】
・ガーナ、カナダ、韓国、カンボジア
・キプロス、キューバ、ギリシャ、キルギス
・グアテマラ、グルジア
・コートジボアール、コンゴ
日本の国際免許で運転できる国 【さ行】
・ザイール、サンマリノ
・シエラレオネ、ジャマイカ、シリア、シンガポール、ジンバブエ
・スウェーデン、スペイン、スリランカ、スロバキア
・セネガル、セルビア
日本の国際免許で運転できる国 【た行】
・タイ
・チェコ、中央アフリカ、チュニジア、チリ
・デンマーク
・トーゴ、ドミニカ、トリニダードトバコ、トルコ
日本の国際免許で運転できる国 【な行】
・ナミビア、ナイジェリア
・ニジェール、ニュージーランド
・ノルウェー
日本の国際免許で運転できる国 【は行】
・ハイチ、バチカン、パプアニューギニア、パラグアイ、バルバドス、バングラデシュ、ハンガリー
・フィジー、フィリピン、フィンランド、フランス、ブルガリア、ブルキナファソ
・ベナン、ベネズエラ、ペルー、ベルギー
・ボツワナ、ポーランド、ポルトガル
日本の国際免許で運転できる国 【ま行】
・マダカスカル、マラウイ、マリ、マルタ、マレーシア
・南アフリカ
・モナコ、モロッコ、モンテネグロ
日本の国際免許で運転できる国 【や行】
・ヨルダン
日本の国際免許で運転できる国 【ら行】
・ラオス
・ルワンダ、ルクセンブルク、ルーマニア
・レント、レバノン
・ロシア
日本の国際免許で運転できる国【行政区】
・香港
・マカオ
国際免許証がなくても日本の免許証で乗れる国
ハワイ・サイパンであれば日本の免許証でも自動車・レンタカーに乗れますが、観光客が日本人メインということもあってか、大目に見ているという対応らしいので、実際に運転するなら念のために国際免許証を持っていったほうが安全。
ジュネーブ交通条約を締結していない国(ドイツ・中国)での乗り方
ドイツでの乗り方
自国の運転免許証と国際免許証を両方所持していれば、6か月の間ドイツでの運転を認められています。
6か月以上運転したい場合は、自国の運転免許証の正式なドイツ語訳を持参して居住する道路交通局でドイツの運転免許証に書き換えておきましょう。
中国での乗り方
中国用の運転免許証を取得する必要があります。
Deaf(デフ・難聴)でも国際免許証は取得が可能
ひと昔前の日本はDeaf(デフ・難聴)の免許証は発行してくれませんでしたが、近年は改善され、国際免許証も普通自動車運転免許と同様に取得が可能になりました。
いやーいい時代ですね!
まとめ
普通自動車運転免許をもっていたら半日で取れますので、海外に行く前に申請したほうが楽。
くれぐれも有効期限は1年間なので忘れないように。
DEF-BONも持っていくのを忘れないようにします。汗
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