カメラ初心者でもできた神戸・ハナゾノカフェ店でのフランス路地裏写真展覧会、準備・対応・備忘録まとめ

ノマドワーク

2019年8月3日〜31日、神戸・三宮のハナゾノカフェ店で写真展覧会をひらのたけしさんと共同開催しました。

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写真展覧会は初めてだったのでネットで調べたり、知人に聞いたりと、それこそ文字通り右も左も分からなかったんだけど、いざやるとなったら意外となんとかなるものだね。

そこで今回は、写真展覧会をしたいけどどうしたら良いのか、分からない!といったDEF-BONと同じような写真初心者に向けて写真展に取り組んだ流れを説明します。

テーマを決める

最初は何をおいても、まずはテーマ。

ひらのさんと話し合ってして、今回は「フランス」「田舎」「路地裏」というキーワードに絞り、諸々詰めました。

テーマを決めずに写真展覧会をしちゃうと、言いたいことや伝えたいことがブレちゃうね。
自分のやりたいテーマならなんでも良いでしょう、日常生活でも良いし、旅行でもなんでも。
漠然とするよりは遥かにマシ。

場所決め〜写真展会場を探す

次は開催の場所決めだけど、最初なら地元でやった方がオススメ

というのも、遠い所は運搬とか大変だし作業が分散しがちになってガタガタになっちゃう。
だけど地元開催なら距離も近いからアクシデントがあってもすぐ対応できるよね。

開催場所はレンタルギャラリーでも、ギャラリー併設カフェでもなんでも良いです。
写真を掲示したい!と思ったら、問い合わせて交渉してみましょう。

レンタルギャラリーデータベースで検索したり、「カフェ ギャラリー 〇〇(地元の名前)」で検索してもOK。

レンタルギャラリー・貸し画廊 Rental Gallery jp
レンタルギャラリー、貸し画廊の情報検索サイト

他にもギャラリーは行っていないカフェ店をいくつかあたってみましたが、いずれも好反応の返答でした。

ほんでギャラリーが決まったら、間取りや内装などは必ず自分の目で確認しましょ!

写真展覧に必要なものを準備

開催場所が決まったら次に展示するためにも印刷など準備を進めます。

必要な備品一覧

作業・設置必要なものそれぞれまとめました。

作業に必要なもの
  • カッターナイフ
  • 替刃
  • ヘラ
  • カッターマット(A1サイズなど大きめがオススメ)
  • ハレパネ
  • スチール製定規
  • 作業机
  • ゴミ袋
展示に必要なもの
  • ひっつき虫(10パックあれば十分)
  • フレームパネル
  • テグス糸40号
  • フック
  • 台車
  • ゴミ袋

展示会によっては備え付けてくれるところもあったりするけど、今後も開催するなら自分で揃えましょう。

展示に万能なひっつき虫

ひっつき虫ってのは壁に貼り付けたらずっとくっつき、はかしても跡が残らない上に再利用できる便利なものだけど、壁によっては使えないのもあるので、その場合はテグスを垂らしてフックで引っ掛けて展示しましょう。

あと、ポスターサイズなど大きいものはフレームで吊るしたほうが良いよ。
ひっつき虫でくっけるには重すぎて、もし落ちた時に事故があるといけないので、見た目は悪くなるけどフレームで枠を囲んで吊るすのが一番確実。

ちなみにフレームに頼らず両面テープで張ってみたもの、重さで壁から剥がれて落ちまくったので、画材店で挟んで吊るすタイプのワイヤーを慌てて買ったけど、これが大失敗!

展示会が終わった時は、挟み込んだ部分が破れガタついて、高い金を払ってまで作ったA1サイズが使えなくなりました…素直にフレームで吊るしましょう、これ大事。

テーマに沿った写真のピックアップとサイズ・枚数を決めていく

テーマに沿ってどの写真をメインにするか、サブにするか。
DEF-BONたちの場合は下記サイズに分けていったけど、サイズは皆の感性で決めていってね。

  • A1サイズ(ポスターサイズ)6枚
  • A3サイズ40枚
  • B3サイズ70枚
  • ポストカードサイズ170枚

ギャラリーの間取りとにらめっこしながら、
このサイズは何枚置けるかな?
ここは大きめの写真だな!
ってぐらいのシュミュレーションは絶対大事。

コストを抑えたいなら、最大サイズは通常プリンタで出せるA3サイズ以下がオススメ
それ以上のサイズやポスターサイズだと業者に発注する必要があるため高額になるよ!
※家に特大プリンタあれば別だけど。

写真補正をして画像を修正していく

写真が傾いていたり、暗かったりピンぼけだったら修正が当然必要になります。
PhotoshopやLightroomなど画像編集アプリで補正していきましょう。

上記アプリを持ってなくても無料で使える「Photopea」や 「Gimp」があるので大丈夫!

ハレパネを発注していく

ハレパネってのは、印刷した写真の裏に貼る厚い発泡スチロール台紙のこと。
片面ノリだったり両面ノリだったりとありますが、片面ノリで十分。

ハレパネの種類はたくさんあるけど、長く使いたいなら最低でも5mm以上の厚みがある方がオススメ

それ以下のサイズではライトや経過劣化でパネルが写真ごと剃ってしまって使い物にならなくなり、再度出力・作成する手間がかかってしまうので、コスト減ばかりに目をとらわれず、必要なところの金額は掛けてね。

ちなみにハレパネの白色に比べれば少し高価だけど黒色は高級感が増すので、テーマにあわせて使うのも手。

販促物を決める

フライヤーやポストカードや写真ブックの販促物も検討しましょ!

ちなみにDEF-BONは自分でフライヤーを作れるので作りましたが、フライヤーなんて作れない!デザインに自信がない!って人はランサーズなどで依頼するのも手だし、Canvaというアプリでオシャレなフライヤーも作れるよ。

印刷会社の選定とテスト印刷

サイズや販促物を決めたら印刷へ。

枚数が少なかったら家で出力しても良いんだけど、今回は総300枚近く(!)の印刷が必要で、とても家のプリンタでは出せるレベルではなかったので、素直に印刷会社へ依頼しました。

300枚を家で出力したらインク代がどえらいことになりますよ…。なお、A1(ポスターサイズ)はメイン写真であり、ラミネート(保護フィルム)が必要だったけど通常のプリンタではできないので、これだけは専門業者に依頼しました。

ネットなら安く注文できる所はたくさんありますが、最初は印刷会社へ明るい写真と暗い写真の二枚をそれぞれ実際にテストで印刷して、自身の目で確かめた方が良いです。

同じ白紙でも、紙質や反射、ベージュに近かったりと異なるので、仕上がり具合がそれぞれ変わります。

スタッフに目的を告げて色々相談するのもアリですよ。
DEF-BONはカンプリ・枚方支店で印刷のA1以外ほぼ全て依頼しました。

カンプリ枚方店 │ カンプリグループ
カンプリ枚方店では、コピー・出力から印刷・製本・加工、事務用印刷からショップアイテムまで、プリントに関するお客様のあらゆるご要望にお応えします。お気軽にお問い合せください。

ここのスタッフさんたちは親身に対応してくれただけでなく、休みを利用して展示会にもわざわざ来てくれました!すごくありがたいことです。

仕上がり具合を確認したら、紙に合わせて個別に印刷してもいいですし、同一紙で一気に全て印刷しても良いです。

大体1週間ぐらいで仕上がります。

ハレパネに写真を貼り付けていく

印刷が仕上がったら、ハレパネに貼り付けていく作業になるんだけど、コレが全作業の中で一番辛い…。

業者に発注したポスター以外の約300枚すべてハレパネに貼り付ける必要があり、結局トータル15時間かかりました。

みんな、作業時はケガや腱鞘炎などに気をつけてね!

ハレパネ貼り付ける手順

ハレパネに貼り付けるのは簡単だけど、適当に作るとうまく接着できず、下手したらねじれたり波うっちゃうので、下記流れで行いましょう。

  1. ハレパネの中央部分を2分割するように軽くカッターでカットして剥がす
  2. 写真がハレパネの中央にくるよう仮合わせを行う
  3. 中央部分を擦ってノリと接着させる
  4. 片側のシートを剥がしてゆっくり中央に指を這わせながら下から上へ伸ばす
  5. 端部分も下から上へしっかり貼り付け
  6. 反対側のシートも同様に4.5.を繰り返す
  7. 写真からはみ出たハレパネ部分を切る。余白を残さないよう写真端を巻き込んでカット
  8. 出来上がり

とくに7.のときは、カッターの刃が写真の内側に入るように寝かせてカットしたほうが良いです、写真の外側にハレパネの端が残っていたら圧倒的に見た目が汚くなるので。

コツはゆっくり丁寧にやること。
力は要らないです、軽めにキレイにカットしましょう。

これで写真が完成!

ネームプレートやデスクリプションが必要なら同様に作成すべし

タイトルや説明も必要だったら出力すべきだけど、紙でただ印刷するだけだとペラペラになってダサいので、ハレパネにくっつけるなどした方が見栄えがいいから、これも必要に合わせて作成しましょ。

運搬など手配は余裕を持って行う

運搬は基本ギャラリーへ当日もしくは前日に設置するのがほとんどなので、車や配送の手配は余裕を持って行っておきましょう。

特にギャラリーへ配送する場合、店舗に置かせてもらえるかは必ず確認を!いきなり送るのはNG、トラブルのもと。
ギリギリに送ると先方も迷惑ですし、車の手配も間に合わなかったらエライことになります!

あとギャラリーの搬入口や近場に駐車場はあるかも確認を。

写真展覧までSNSで告知

準備や手配の合間に写真展の告知を行いましょう。

Twitter、Facebook、Instagramや、知人へ告知してもいいし、写真のテーマに沿った企業へ招待状を送ってもいいし、フライヤーを配布しても良いです。

たくさんの方に知ってもらうため、いろんな告知手段を駆使していったほうが有効活用ですね。

また、ギャラリーによっては展示元のオーナーさんが告知してくれるケースもあります。

DEF-BONのときはハナゾノカフェさんがFacebookなどで告知してくれた上に、フランスに合った商品ラベルも作ってくれました。

ホントありがとうございます!

展覧会設置

設置日になったらシュミュレーションをもとに写真を設置。

ギャラリーの規模にもよるけど、設置に問題なければ大体は3時間で終わります。

展示方法は自由なので、自分に合った展示方法を行ってインパクトを残していきましょう。

展覧会中の行動

ギャラリーだと常時滞在が必要な場合もあるけど、併設カフェなら不在でも大丈夫。

それでもお客さんの反応や朝〜夜の展示の見え方、何が白で使えなくなった写真の再設置など、今後につながる情報を得るためにも、時折でも足を運んだほうが良いですよ。

展示会終了後

展示が終わったら片付け。
ひっつき虫だけはハレパネからきれいに剥がして1つにまとめるのが◎。
そうしないと、重ねたときにひっつき虫が印刷面に癒着しちゃって剥げちゃうことがあるから注意。

マナーや挨拶は必ず守る

また、ゴミは自分で持ち帰ったほうが印象が良いので持ち帰りましょう。
すべて終わったら、ギャラリーやカフェのオーナーとスタッフにお礼を述べて終わりましょう。

ギャラリーに関わった人への挨拶や、SNSで終了の告知も忘れずに!

次回開催予定に向けてチェック

次回も展示会を行うなら、展示した写真のチェックしておきましょう。

写真の角つぶれや、思いがけない汚れがついていたりするので、そういったものは再出力・ハレパネ再作成の必要があるから。

まとめ

写真展覧会は全くの未経験でしたが、ネットや地道な下見でなんとか無事開催に漕ぎ着けられ、また、ハナゾノカフェさんが親身に対応してくださったこともあるので最初にしてはスムーズにいったこともあってビギナーズラックに助けられたとはいえ、今後につながる経験になったのは大きいです。

写真展覧は素人でもできるので、チャレンジしてみたい方はぜひ今回の記事を元にトライしてみてくださいね。

もし初めての写真展覧に不安な方は、まずは相談無料でDEF-BONがサポートしますので、興味ある方はお問い合わせください。

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